心の底からお礼をお伝えしたいのと、東京もまだまだ捨てたもんじゃないというのと、育児=育自をとにかく実感したできごとがありました。

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週末の新宿。この日はなぜかうちの娘が暴走気味。走り回るし、わがままだし。そんななか、電車で家まで帰らなければならず。今まで1度もそんなことはないのに、なぜかホームで大泣き。抱っこしても何をしても泣き止まず、電車に乗ることもままならず。

少し落ち着いて、電車に乗ったらやっぱりのけぞって泣き出して・・・。

みんなの視線が痛い。

扉が閉まる前だったので、駆け下りたほうがいいんじゃないかと思いながら電車は発進。

でも泣き声は大きくなり、ちゃんと立たないし、座らないし、抱っこもさせてもらえないし、一緒に床にしゃがみ込んで、あやしてもどうにもならない。

わたしが泣きたい・・・(涙)。

そんなとき、少し離れた席から、おばあちゃんが近寄ってきて、しゃがんで「はい、どうぞ」と折り紙の束を娘に差し出してくれました。

そのときいただいた5枚の折り紙

そのときいただいた5枚の折り紙

それまで何をしてもダメだったのに、ピタリと泣き止んで、びっくり。そしてそのまま笑顔で去っていくおばあちゃん。

みんなの視線が痛くて、どうにもならない状況が不甲斐なくて、どうしようもなかったときに、そんなに優しくされて、しゃがんだまま今度はわたしの涙が止まらなくなりました。

妊娠してからも、たくさんの人に席を譲ってもらったり、優しくしてもらったり。子どもが生まれてからは、普通に生活しているだけで、スーパーや街なか、電車の中、信号待ちのとき、ありとあらゆる場面で、たくさんの人に話しかけてもらったり、優しくしてもらったり。嫌な思いをしたこともあったかもしれないけれど、本当にゆきずりの人の、何気ない優しさに触れることばかり・・・。

その究極的なできごとが、今回の折り紙のおばあちゃん。

同じ状況でわたしは同じことができるだろうか?

以前のわたしは間違いなく泣いている子どもが電車にいたら「もーぉー!」と思っていたし、今も姿が見えず、大声で泣いているだけでの子どもがいたとして、わざわざ自分の席を立って、近づいて、膝を折って、折り紙を渡すなんてことはできません。

降りるときにお礼を言ってもいい足りないわたしに(泣いてて、うまく言えない 苦笑)、ご夫婦で電車が発車するまで手を振ってくれ・・・。

本当にありがとうございました・・・。

東京も全然捨てたもんじゃない。優しい人はいっぱいいるし、子どもを産んでから以前にも増して、助けてもらうことばかり。そして、自分の器の小ささを感じることばかり。わたし、何も見ずに、見えずに生きてきたよ・・・。大都会の中でもわたしが知らないところでは、こんなに優しい世界がずっと存在していたのかも。

いただいた折り紙は、家に帰って折り鶴にしました。娘はおもちゃだと思って遊んでいますが、わたしはこれを見て、この日のことを絶対に忘れないと強く誓います。

折り鶴にしてちゃんと取っておきます

本当にありがとうございました。

 


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