「今度360度舞台の劇場ができるって知ってる?座席がまわるんだって。しかも杮落とし公演は、『髑髏城の七人』らしいよ」

そう夫にきいた日から、「絶対に見ねば!!!」と待ち焦がれ、ついにやってきました「IHIステージアラウンド東京」(観たのは4月、でもアップしたのは6月という・・・)

場所は、今話題の豊洲新市場のすぐそば。お昼の公演だけれど、近所で食べるところはあるのだろうか?

劇場に問い合わせたところ

「豊洲からは徒歩15分くらいかかりますが、道中は一切店はありません。豊洲の駅前で食べていただくのがよいかと」

とのこと。

こんな感じのところにあるので、劇場近所で食事は期待できないどころか、まったく無理。

私は大江戸線の勝どき駅からタクシーで行きましたが1000円強。やっぱり、徒歩で行けるのはゆりかもめの「新市場」駅くらいかも。

さて。周りはなーんにもないところに、ポツンあるこの劇場。

舞台の見取り図はこんな感じ。

座席は普通に並んでいて、周りの円がすべて舞台。舞台展開に合わせて、座席全体がぐるーんと回る。大きな大きなアトラクションのよう。

劇場の中に入ると1箇所売店はありました。みんな、劇場の周りに何もないと思ってか、お昼公演にもかかわらず意外に買ってる人は少なかった。

メニューも少ないよ。

サンドイッチはあっという間に売り切れてたし。

1年間のロングランということで(『髑髏城の七人』のバージョン違いで4タイトル)、グッズ売り場は充実。今回わたしが観たのは『髑髏城の七人〜花〜』。ブログのアップをぐずぐずしてる間に千秋楽を迎えたけれど、6月27日からは『髑髏城の七人〜鳥〜』が始まるので、よし!次の主演は阿部サダヲ。

ちなみに『花』は小栗旬主演。2011年の「ワカドクロ」と主役は同じ。そのとき出ていた森山未來と早乙女太一は次の「鳥」に出るそう。

さて。劇場内は撮影禁止のため、画像はなし。言葉だけで説明すると・・・。

・360度舞台といっても、演技しているときに幕が開いているのは舞台の一部分(むしろ舞台の幅は、通常の舞台よりも狭いくらい)

・ただ360度映像を駆使して魅せるので、映画と舞台の融合みたいで、舞台以外も楽しめる(天井が高くて、上まで映像が流れるのでIMAXシアターみたい)。

・逃走シーンなどは360度を活かして迫力あり

・座席全体が一斉に動くので、舞台が展開しても見え方は終始変わらない

・前方の席は役者の迫力が伝わり、後方の席は全体が見渡せる(パンフレット内での古田新太談。わたしは21列目だったので全体見渡せた。ちなみに次回も21列目なので見え方はきっと一緒)。

・最後のカーテンコールのときに、すべての舞台セットと人物がリンクして回転するため、舞台の全貌がこのとき初めてわかる!

と、最後の最後で種明かしとなり、普通の舞台とは違う楽しみ方ができました。

360度の舞台は、オランダに1つあって、そこを手本にできたのがこのIHIステージアラウンド東京だそう。

いま日本でこのステージを使いこなせるのは劇団新感線くらいなのでは?と心の底から思う一方、中村勘三郎さんが生きていたら、間違いなくこの舞台で歌舞伎をやりたがっただろうし、やっていただろうな・・・となんだか切ない気分になりました。この舞台で勘三郎、観てみたかったな・・・。

そんなわけで、帰りはゆりかもめ「新市場」駅を利用。

閑散とした街にこの長蛇の列はちょっと異様。

駅のホームからの景色も閑散。昔のお台場みたい。

豊洲新市場がどうなるかわからないけれど、移転をして賑わいができて、それを見越しての舞台だったんだろうな・・・と勘三郎への思いに続き、切なくなった観劇でした。

 

 

 

 

 


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