キャンプもBBQも誘われても全然参加しないので、誰からも誘われなくなりました。
が!ふと気付いたんです。田舎育ちの私は、近所の沼でザリガニやおたまじゃくしを素手で取ってたし、夏休みは毎日のように海や川で泳いだし、一面のレンゲ畑でひたすら花を摘んでいたけれど・・・。東京のど真ん中で生まれ育ったうちの子は、一体どんな風に育つんだろう?
もちろん東京出身の人はいっぱいいるけれど、あまりに自分の幼い頃とかけ離れ過ぎていて、まったく想像がつかない。
そう思うと、なんか「キャンプとか行った方がいいんじゃないか?」って。
折しも世の中はグランピングブーム。リゾート大好きな私は「わたしにぴったり★」と思ったけれど、ホテルに泊まるより高い!
で、表参道を歩いていたら、おしゃれなキャンプグッズが山ほど今は発売されているようで、これならガチキャンプ、やってみてもいいんじゃないか?と思った次第。
善は急げで、本を買い込んだけどよくわからない。それで気になった「スノーピーク」のキャンプグッズをレンタルできて、しかも「無印良品」が運営している新潟県津南町にあるキャンプ場で思い切ってデビューしてみることにしました。
あ、ちなみにこれ、6月上旬のお話です。
季節はもう秋ですが、「梅雨に入ったらしばらく初心者は行けなーい!」と焦って、梅雨入り前に強行。いろいろ遅くてすみません。
津南は「大地の芸術祭」で昨夏も訪れた町。でもそのときはお隣の十日町を中心に巡ったので、意外に知らないなーと。やっぱり最初は観光物産館から。
その中にある「とんかつ つまり」で腹ごしらえです。
ここまでは、いつもの旅行とほぼ一緒。なんら変わりませんが、ここから先がキャンプのお話。
お昼ご飯を食べ終わったら、キャンプ場での夜ご飯の食材を仕入れなければ!と野菜コーナーへ。やっぱり地産地消したいので。
ただ、「妻有ポーク」を提供するとんかつ屋があるのに、肉の取り扱いはなく、通り過ぎてきたスーパーまで戻って、再調達が必要になりました。面倒ですが、今後もなんとなく物産館の野菜が新鮮&安い気がするので、スーパーとのハシゴで調達することになりそうです。
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さて。買い出しが終わったら、いよいよキャンプ場へ。無印良品は「津南(新潟)」「嬬恋(群馬)」「南乗鞍(岐阜)」の3か所でキャンプ場を運営していますが、それぞれネットでキャンプサイトの位置まで指定して予約ができます。
どこがいいのか素人には非常に難しかったのですが、「初心者にも優しく」「ほどほどにトイレが近く」「人通りが少なさそうな奥の方」をいろんな方のブログを参考に選びました。
それでわたしが選んだのは「C38」。この場所、かなり正解。いいです。
基本的に、無印良品のサイトは、どこも広めで、きちんと草などで境ができていて、環境はいいです。初キャンプですが、いろんなキャンプ場をネットで調べて、車とテントがひしめき合っているキャンプ場もたくさんみたので、ここがかなりゆったりした作りであることは間違いなし。
で、今回このキャンプ場を選んだのには理由があります。
それは「スノーピーク」のキャンプ用品を使ってみたかったから。
無印良品でも他のキャンプ場はメーカーの指定がないキャンプ用品レンタルなのですが、この津南は、スノーピークの本社が近いからなのか、すべてスノーピークで構成されたレンタル用品一式があるんです。
「ベーシックセット」はキャンプ場がいいと思ったものを組み合わせたもの。小川キャンパルなど本格的なメーカーのもので構成されているそうです。
一方「ベーシックセット(スノーピーク)」は、すべてスノーピーク社のもの。スノーピークの寝袋をぜひとも試してみたかったので、迷わずこれ。
ともに12960円と同額なの。ただ、スノーピークセットの方が絶対数が少ないので、先に在庫がなくなります(これもウェブ上で予約可能)。
ただ、我が家には問題がありまして。それは車が激小!駐車場のスペースの問題でこれ以上大きい車が無理なんですけど。
だからレンタルしたんですが、とにかくレンタルセットが入らない。3回に分けて運んでも無理。タープは乗らなくて、管理人さんが持ってきてくれました。
テントの設置で疲れすぎて、「タープは立てん!」と言い始めた夫でしたが、管理人さんが手伝ってくれて、あっさり設置。手伝ってくれなかったら、絶対無理でしたが、梅雨前で空いていたのがありがたかった(Cエリアにはうちともう1組しかいなかった)。
ダイニングや椅子も全部大きめ。管理人さん曰く、最近はグランピングを始め、ゆったりタイプのキャンプが流行っているので、用具も大きめのものが増えているとのこと。
この時点で、スノーピーク製品は我が家の車には合わないことがはっきりとわかってしまいました。
ちなみに、さすが無印良品。売店の品揃えはすごいです。
調理場やトイレなども清潔です。だからと行って過剰にサービスし過ぎてないので、ちゃんと「ガチキャンプ」感を味わえる。
完全なるキャンプ初心者、しかも我が家だけ。そのため、テント設営で時間がかかることが分かっていたため、ご飯はシンプル。
焼きそば、味噌汁、きゅうり。以上。
でも、6月上旬、予想以上に寒くて、焼きそばはすぐ冷める。味噌汁もすぐ冷たくなる。わたしが最も「帰りたい」と思った瞬間でした。
ちなみに、スイカも買ったのですが、とてもじゃないけど、食べれません。
初めてのキャンプの前に、寝袋だけは用意しておきたかったのですが、どの雑誌にもネットでも「寝袋が一番重要」と書かれていて。いろいろ見た中で(昭島のアウトドアの専門店ばかりが並ぶ森パークに行ってきた)、もっとも気になったのがスノーピークだったんです。だから、どうしてもこの寝袋を試したかった!
スノーピークの寝袋は「オフトン」とうたっていて。羽毛版と化繊版が発売されていますが、ここでは化繊版のシングルタイプ。
寝心地は上々。でも、朝起きたら、腰が痛い。
以上、我が家のキャンプデビューは、初日=設営、2日目=撤収でほぼ終了。ほろ苦デビューとなりました。
でも、「無印良品」のキャンプ場を選んだのは正解だったし、スノーピークセットにしてどれほどうちの車が小さいか等わかったのは大きかったし、何より1度試してみないとどんな道具を買ったらいいのかまったくわからないので、よかったかな。
あと、子どもが小さいと一人で遊ぶことにも限りがあり、設営のお手伝いができるわけでもないので、二人掛かりで設営に長時間かかることはできないと身を持って実感。
今回のキャンプで
・すべての器具は小さくコンパクトなものを選ぶ
・テントは設営の極力時間がかからず簡単なものにする
の2点に焦点を絞ろうと決まりました。
ちなみに、管理人さんにも相談したところ「テントとタープ一体型は高いけれど、設営の時間は短くなるし、荷物も少なくなる」とおすすめされました。
具体的に進められたのは、キャンパルジャパンとスノーピークのものでいた。
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帰りは、十日町の現代美術館キナーレでランチ&温泉。
キナーレは「大地の芸術祭」でメイン会場となる十日町が誇る現代美術館。
2階にある「越後しなのがわバル」はカジュアルで土地に根ざしたほっこり郷土料理をモットーにしたレストラン。
私が頼んだのは、数量限定「野良しごとご膳」。
冷鉢=妻有ポーク冷やししゃぶしゃぶ、蒸し有機やさい、山椒添え
揚げ=車麩香揚げ、旬やさい
本日の酢の物、後引きそば布のり、香物、野菜たっぷり汁、棚田米
体の中から浄化される感じで、十日町の恵みをまるごといただけるこのご膳。感動もののおいしさで、1260円は安すぎる!
そのほか、一口小鉢100円ぽっきりでいろいろあって、娘に大ヒットだったのが「納豆こうじ」。私もちょこっともらったけれど、これだけでご飯を何杯でも食べられます。
で、やっとお目当の温泉へ。ここの美術館は館内に日帰り温泉が併設されていて、町の人たちの憩いの場にもなっているみたい。
キッズスペースが充実しているのと、写真を撮り忘れたけれど、100円のマッサージ機が「無重力」のようにびっくりするほど気持ち良く、子連れキャンプ場帰りには最高!
中には食事処もあるので、ここでご飯もありだと思います。
で、隣には物産館の「クロス10」があるので、お土産物までここで済ませることができます。
ちなみに、お昼に食べた「納豆こうじ」を探したけれど、ありませんでした。残念。
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