もともとうなぎは好きですが、最近、特にうなぎに行くことが多いんです。なぜかというと、2歳の娘がうなぎが好物だから。生意気(笑)。クリスマスイブはうなぎ屋さんだったし(さすがに客はわたしたちだけ)、病後に元気になるために食べたり、ちょっとしたご褒美はうなぎ。
せっかくだったら、おいしいうなぎが食べたいけれど、うなぎってどこで食べてもそれほど差が出ない気がしません?もちろんまずいうなぎはわかりやすいけれど、おいしいうなぎは差が出にくいというか。その割に、数年前のうなぎの高騰以来、ずっと高値で、より高級感が増しているし。
そんななか、これからもずーーーっと指名で行きたい、病みつきのうなぎ屋に出会ってしまいました。
高田馬場にある、「愛川(あいかわ)」。
ランチも混んでいるようですが、夜はやっていない日も多くて。以前電話で問い合わせしたとき、「人手不足で週1回(日曜)しかやっていない」と言われて断念したんですよね。
なので、この日も電話確認したら「18時までにきてください」と。17:40頃いくと、満席の文字。電話してよかった!!
4人掛けテーブル席が2つ、掘りごたつ席が2つの4組のみ。しかも17−19時だから1回転しかしないから、事前電話は必須かも。ほかの席も18時にはすべて埋まりました。
メニューが、これまた潔い。
うなぎは出てくるまでに時間がかかるし、お酒を飲んで時間を潰すから、おつまみ系がいろいろあるはずだけれど、ほとんどなし。板わさや卵焼きもなし。お酒の種類も1種類で、そこで儲けようとしているわけでもない。
うな重の金額差も微妙ですが、竹と菊では、小鉢の数が違うだけで、うなぎはまったく一緒でした(写真は下にあります)。その上は、基本的にうなぎの量が増えるだけで、どこまでも潔い。
そして、こちらの売りは、「関西風」と「関東風」の両方のうなぎがあること。わたしは四国出身なので、やっぱりかみごたえのある、蒸さない関西風が懐かしくて。関西風をこっちで食べたのって、河津の大川屋さんで数年前に食べて以来。
まずは、蒸してから焼く関東風。
なんということでしょう。いつもと同じ関東風のはずなのに、このパンチ。このウマさ。これだったら、これがいつも食べてる関東風?と思うほど。おいしー!!たれと焼き方だけで、こんなにうなぎに差が出るもの?というくらい、近年食べたうなぎの中で群を抜いてうまい!!
そして、いよいよわたしの頼んだ関西風の登場。蒸さないで焼いている分、無骨に色も黒め。
もうこのパリパリと弾力に無我夢中。そしてご飯が浅めでうなぎとのバランスが絶妙なのも、うなぎを引き立たせてる気がする。
東京で「関西風」を食べられるところは少ないので、お客さんの多くは「関西風」を頼むらしいし、わたしは西の人間なのでもちろんオススメですが、どっちでも本当にいいと思います。
1尾半のっている「葵」以上のものでは、関西風と関東風を1つのお重で食べることもできるみたいなので、たくさん食べられる人はぜひ!
ちなみに、「竹」はシンプルにうな重と肝吸いのみ。子ども用の食器も用意してくれて◎。
子どもが残したうなぎを食べたら、娘が激怒して泣き出して(食べたかったらしい汗)、帰る直前大変だったけれど、お店の人が優しくて、ちょこっとお菓子をくれたりして、その心遣いもありがたい・・・。
潔いメニュー設定、控えめの価格、家族経営(たぶん)の温かい感じ、懐かしい昭和な店内、なにより記憶に残るおいしさと、今まで行ったどのうなぎ屋さんにも似ていなくて、本当に忘れられない味と店。
絶対また行きます。
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愛川(あいかわ)
東京都新宿区高田馬場1-17-22
03-3200-3717
火~土11:30~13:30
日・祝日
ランチ 11:30~13:30
ディナー 17:00~19:00
月曜定休(祝日の場合は翌火曜定休)
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