『週刊東洋経済2018年6月9日号』の巻頭特集「共働きサバイバル」。
私も共働き家庭の一員として、真面目に、真正面から「女性の働き方」に取り組ませていただきました。
女性活躍とか、1億総活躍といっているけれど、でも、それって今の社会システムや日本型企業のあり方で対応できると思ってるの?というのを、暗に(隠れていないかも)問いかけている内容です。
東洋経済の読者の方々は40〜50代の男性管理職や経営者も多いということで、働く母の置かれている状況や「声よ、届け!」と、ここぞとばかりに書かせていただきました。
私が担当したのは、Part1の「悩む共働き夫婦」の中の、保育園と小学校、それぞれの壁について。
妊娠中から続く保活、入園後には頻繁に高熱や流行りの病気、呼び出しの嵐(なぜが呼び出しはまず母親)、認可保育所への転園手続きに、会社で待ち受けるマミートラック…
小学校に上がると、一気に専業主婦を前提にしたシステムに放り込まれ、平日の拘束に子どもの放課後問題、結局小学校に上がったほうが転職や離職を考えなければいけない現状などなど…
今回たくさんの働くお母さんに取材させていただきましたが、みな「どうやって仕事と子育て、両立させるんだろ?」と不思議になるくらい、三者三様、十人十色の問題や解決策で乗り切っていて、本当に頭の下がる思いでした。
実は今回、「働くお母さんは、家事と育児と仕事で、取材を受ける時間なんてないから、どうやって話を聞こうか…」と取材前は心配していたんです。
でも、皆それぞれに、「この現状を伝えたい!」「このままの世の中でいいわけがない!」という思いや問題意識を持っていて、どんなに忙しかろうと快諾。即返事!
「そのテーマなら、絶対に取材を受けたい」
「今回のテーマではないかもしれないけれど、◎◎についても今度特集して」
しかも、過去のことはちゃんと時系列で見直してくれていたり、本当にありがたい限りでした。
私は入園1年半で会社を辞めてフリーの道を選んでしまったので、ある意味、逃げたのかな…と、切ない気分になったり。
と、これはあくまでも私が書いたパートだけでして、全体をとおしては、つまずく共働きの現状をわかりやすく解説してくれていたり、結婚前から女性社員を襲う「両立不安」を取り上げていたり、悲鳴をあげる女性の体やイクメンを悩ますパタハラまで、読み応えあります。
あと、さすが四季報の会社だけあって、データからみた働きやすい企業は、今まで世の中で言われているランキングと違う結果で、個人的には興味深かったです。
インタビューも総務相・女性活躍担当相 野田聖子氏、サイボウズ社長 青野慶久氏、認定NPO法人フローレンス代表理事 駒崎弘樹氏、ジャーナリスト中野円佳氏、立命館大学産業社会学部教授筒井淳也氏、ワークライフバランス社長小室淑恵氏に慶応大学教授鶴光太郎氏と豪華!
子どもがいる人もいない人も、男性も女性も、いまの日本で起こっている問題として、ぜひご一読いただけると幸いです。
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