プロローグから続きまして・・・
はっきりいって、わたくし、芸術はまったくわかりません。
そして、日本でも有数の田舎&僻地出身だと断言できる自信があります(夫いわく、うちの実家は秘境だそう)。
それでいて「田舎と自然と芸術が、こんなに素晴らしいとは!!!」と大感動し、「次回も絶対行く!!!」と心に誓うほど衝撃を受けたのが、この「大地の芸術祭」でした。
アートの素晴らしさはもちろんですが、前回から大きくパワーアップしたことが2つ。
・食
・アプリ(十日町ナビ)→僻地の作品もこれさえあれば連れて行ってもらえるので本当に便利でした。
です。
魚沼地方というだけあって、お米はおいしいです。そして食べ物は何でもおいしいです。でも、芸術祭を回っているとき何を食べればいいのか?ということで、前回(2012年)は地元のまちおこし集団「ごったく」が弁当を開発しました。
そして、今回・・・なんと!アートに食が組み込まれたんです!!!
まず1つ目。「上郷クローブ座」レストラン。
なんと津南・上郷地区の女衆(おんなしょ)たちによる演劇仕立てのレストラン。旧上郷中学校が会場ですが、レストランにたどり着くまでもちゃんとアートです。
校舎の受付でパスポートを見せて、今回のお料理の代金2000円を支払っていざ中へ!(唯一、今回のアートな食で予約制だったのがこちら)
で、いざ教室へ。
食べられるものは地元の食材を使った、手作りの大皿料理。実際に調理したおばちゃんたちが説明付きでサーブしてくれるんです!!
そして、いよいよ食事スタート。各テーブルに女衆が1名ついてくれて説明してくれるのですが、説明も耳に入らないくらい、とにかく「う・ま・い!」
この「かてぜ」とは冬の食べ物らしいですが、キュウリにミョウガ、しょうがなどなど、夏風にアレンジ。食感サクサク、初めての味でおいしいー!娘1歳10か月、もりもり食べる食べる。私の「かてぜ」が・・・(涙)。
夕顔のことをこの辺の方言で「ゆうごう」というらしい。「初めて食べた!」と思いきや、これを乾燥させると「かんぴょう」なんだそう。もちろん乾燥させていないものは初めて。ゆるっとして、ウリ独特の柔らかな食感とお出汁の風味、オクラのコリコリとした歯ごたえと緑の美しさに、2品目もノックアウト!
朝4時に収穫したばかりのとうもろこしを目の前で蒸して、出来たてをそのままサーブ!とにかく「あまーーい☆」。手を火傷するほど熱いけど、冷めるのを待たずにかぶりつかざるをえないこの衝動(笑)。本当に本当にあまーーい!!
ご当地のブランド豚「妻有ポーク」の茹でたてハムと、この「上郷クローブ座」の由来ともなったスパイス「クローブ」でじっくり煮込んだ「ラタトゥイユ」、そして「糸うり」を一皿に盛り付けて。。。もう、これ以上ないメインディッシュに仕上がりました!豚は1歳10か月が簡単に噛み切れるほど柔らかく、お代わりがなんども回ってくるほど、十分に行き渡り大満足。
糸ウリはこれまた初めて食べましたが、この辺ではよく食べられているようで、この旅で何度も何度も出会いました。こちらはオリーブオイルをかけてオーブンで焼いたシンプルなもの。塩気が効いていて、豚と合う!!
そして、「もしかしたら、これがメインディッシュなのかも?」と思わせるシンプルな〆。塩むすびとお漬物。きゅうりのしょうゆ漬けとウリの漬物、そして最初に娘にほとんど奪われた「かてぜ」(やったー!)とともに。もう日本人ならこれ以上の至福はありません。
十日町の人は新米の時期は「白米のおかずに白米を食べる」というほど、この辺のお米は別格なんです。
ろうそくの灯りと方言のBGMの中、デザート。暗い室内でろうそくの光での撮影でわかりにくいですが、こちら「雪の下から掘り起こした」それはそれはたいそう甘い人参を使ったムースにクリームを添えて。
もうこれ以上ない大満足のコースでした。本当にごちそうさまでした。
この回は教室の半分を台湾からの観光客。とにかく至る所で外国人をみかけて、これまた今回の大地の芸術祭の大きな進歩だと思います。
余談ですが、ここの上郷クローブ座、トイレが驚くほど綺麗でそれにも感動しました(笑)。
と、あまりにおいしかったので、(1)はここまで。続きは(2)へ!
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